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杜甫草堂

【入場時間】夏季 8:00-18:30 冬季 8:30-18:00
【入場料】60元/人

杜甫草堂は唐代の大詩人杜甫は安史の乱を避ける為に避難したあずまやです。759年家族を連れて甘粛を経由して成都に逃亡し、親友の協力を得て浣花渓の畔に藁葺きの家を建てて4年ほど貧しい生活を送りました。藁葺きの家であるため、杜甫はここを「草堂」と名づけました。この草堂で、杜甫は240首ほどの詩作を作成しました。一世一代の詩聖を記念し、北宋時代に復原建物が建てられ、その後徐々に規模が大きくなりました。園内には杜甫が友達を迎えたり見送ったりしていた扉と言われる「柴門」、唐代の役員が事務をした「大廨」、杜甫にちなむ様々な作品が納められている「詩史堂」、「工部祠」などがあります。又、赤い壁に挟まれた通路やうっそうとした竹林や梅林があり、全体には渓流と小橋が交差しています。詩情画意を一段と盛り上げ、こぢんまりとした建築の特色を備えた素晴らしい庭園です。
庭園内には四川省文化の代表である茶館も沢山あります。近くには陳麻婆豆腐の老舗もあります。
現在でも、この杜甫草堂は普段より杜甫を偲ぶ人々が絶えず、特に旧正月の七日は観梅と慰霊の人たちで賑わい、成都市の有名な観光地としても世界各国で好評です。

『蜀相』
丞相の 祠堂  何處にか 尋ねん、
錦官城外  柏 森森たり
階に 映ずる 碧草は 自ら 春色にして、
葉を 隔つる 黄レイ(麗ヘンに鳥) 空しく 好音
三顧 頻煩なり 天下の 計、
兩朝 開濟す 老臣の 心
出師 未(いま)だ 捷(か)たざるに 身先(ま)づ 死し,
長(とこし)へに 英雄をして 涙 襟に 滿たしむ

【和訳
蜀の丞相であった孔明の祠はどこに尋ねようか?
錦官城外の柏が茂っているところだ。
階段に映えるみどりの草は、春の色で
葉陰のうぐいすは人知れず美しく鳴いている

【解釈
昔、劉備は、三顧の礼をもって孔明を訪ね、天下の計略を問うた
孔明の臣の心は、劉備親子二代に渡り、皇室を支えた
しかし、魏を討とうと出兵して、勝てないままに彼は死んでしまう
後世の英雄達は、彼を思い、涙で襟を濡らすことになる。

【作者 杜甫】
盛唐の詩人。712年(先天元年)~770年(大暦五年)。字は子美。居処によって、少陵と号します。
工部員外郎という官職から、工部と呼びます。晩唐の杜牧に対して、老杜と呼びます。さらに後世、詩聖と称えます。
鞏県(現・河南省)の人です。官に志すが容れられず、安禄山の乱やその後の諸乱に遭って、流浪の一生を送りました。そのため、詩風は時期によって複雑な感情を込めた悲痛な社会描写のものになります。